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羅針盤
エネ価格高騰と米国IRAでドイツ製造業空洞化の懸念

熊谷 徹

経済界が懸念していた、冬期のガス不足はほぼ回避された。2月26日の時点で、地下ガス貯蔵設備の充填率は約70%という高い水準にある。去年8月に一時1メガワット時(MWh)あたり300ユーロを超えたガス卸売価格も、約50ユーロに下がった。暖冬と企業・市民の節約努力、ノルウェーなどの着実なガス供給がドイツを救った。

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