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業界レポート
2050年の製鉄業を目指して

タイトルにある「2050年」とは、言うまでもなく、地球温暖化抑制を目標としたEUグリーンディールが掲げる期限である。グリーンディールでは循環型経済への移行が求められるのと同時に、あらゆる産業界での脱炭素化が求められている。エネルギー多消費型の産業も、製造にあたって利用するエネルギーは極力、脱化石燃料にシフトすることが推奨されているが、「工程の原理」としてCO2の排出が避けられない産業もあり、その筆頭が製鉄業である。 鉄は鉄鉱石を原料として作るが、これは化学的に言うと、鉄の酸化物(=酸化鉄)を還元して金属の鉄を取り出す、ということになる。

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