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羅針盤
新型コロナとの共生:緩和と抑制の新たなバランス

吉田 恵子

ドイツの新型コロナウィルス感染拡大抑制策への国際的評価は高い。当初即時に対処しなかったこともあり一度は感染が広まるが、3月中旬からメルケル首相指揮下で次々と社会的距離策が進められていった。最初の策である「休校・大きな催しの自粛(後に禁止)」の約1週間後には加速度的な感染増加が収まり、医療崩壊が未然に防がれた。3月23日の接触制限(1.5mの距離あけと、3人以上の集まり禁止)発効の約10日後には、新規感染者数が明確な減少傾向に転じた。

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