会員ログイン(会報)

経済トピックス
2020年欧州経済展望

昨年2019年の欧州情勢を一言で表現すると、個人的には「視界不良」であったと思います。景気は、失速(リセッション)は免れているとはいえ減速傾向にあり、先行きどの程度悪化するのか、あるいは持ち直しに転じるのかについて見通しづらい状況でした。また、英国のEU離脱は、当初の期限である2019年3月29日から延長を余儀なくされたほか、米中貿易交渉は域外の事象であるものの欧州にも影響を及ぼし、交渉は一進一退が続く状況でした。さらに、政治面では、欧州議会選挙をはじめとして政権を担う主流中道派が支持を落とす一方で、より左右の両派が支持を伸ばし、特にドイツにおいては連立政権の先行きの安定性に影を投げかける状況となりました。

続けてお読み頂く場合は、ログインしてください。