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羅針盤
ドイツ経済界は連邦議会選挙をどう見たか

熊谷 徹

今年9月の連邦議会選挙はドイツ経済界に大きな困惑をもたらした。産業界や金融界は、メルケル首相に率いられた大連立政権(キリスト教民主同盟・社会同盟CDU・CSUと社会民主党SPD)の継続を希望していた。この国では製造業界が好調であるために、1990年の東西統一以来の好景気が続いている。Ifo経済研究所の予測によると、今年のドイツの経常黒字は中国を追い抜いて世界最大になる見通しだ。

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